SNSを運用する際に「プロフィール」にこだわる人は多いと思います。
しかし、意外にもプロフィールの前に決める「名前」についてこだわって考える人は少ないですね。
例えばTwitterユーザーのプロフィールページの中でも、1番最初に目に入るのは「名前」です。
ユーザーは「名前」によってどういうアカウントなのかも予測したりします。
ではどのようなプロフィール名だとSNS上では反応が良いのでしょうか?
Twitterでの「名前」がフォロワー数にどういった影響を与えるのかを検証した研究があるので、こちらを参考に考えていきましょう。
実験手順
Kwak et alのデータセットをもとに、Twitterアカウントを収集。
合計6,354,052のプロフィールを調査対象とし、以下3つの実験を行いました。
※認証ユーザー、非公開ユーザー、一年以上利用のないユーザーを除く。
《実験①》
アカウントを、以下3つに分けてフォロワー数を比較しました。
(1) 名前欄にファーストネームを含む
(2) (1)には属さないが、名前欄にSILリストの英単語を少なくとも1つ含む
SILリスト:SIL International に記載のある英単語リスト(109,582個の英単語)
(3) 上記(1)(2)のいずれにも属さないすべてのユーザー
《実験②》
2回目のクロールでフォロワー数が増加したアカウントのプロフィールに関して、二項ロジスティック回帰分析を行い、その特徴を調査しました。
※フォロワー数の増加のみを検証し、その変化の大きさについては考慮しません。
実験結果
《実験①の結果》
- 名前欄にファーストネームを含むユーザーは、中央値97、平均値619.549で、最もフォロワーが少ない。
- 名前欄にSILリストの英単語を含むユーザーは、中央値289、平均値2320.123で、圧倒的にフォロワー数が多い。
- その他のユーザーは、中央値130、平均値1040.749で、他の2つのグループの中間である。
「名前+どんなアカウントかわかる言語」のアカウント名であれば、検索されやすいためフォロワー数が増える事がわかりました。
《実験②の結果》
フォロワー数の増加に最も関係するのはどのプロフィール項目なのかがわかりました。
・プロフィールの名前やアイコンの初期設定(+10.7%)
・説明文(+23.8%)
・場所(+10.4%)
・URL(+24.7%)
・プロフィール画像の設定なし(-58.2 %)
Bookmarkチームの
活用考察
今回は意外とプロフィールの中でも注目されていない「SNSの名前」についての研究でしたね。
この研究から言えることは「どんなアカウントなのか?」わかる名前が重要ということですね。
名前というと安易に自分の名前を入力しがちですが、それだけだとどんな人なのかわかりにくいですからね。
また、プロフィールの中でもどの要素を重要視しているのかという研究も面白いですね
個人的に意外だったのが、プロフィールはプロフィール文が8割くらい重要かと思っていましたが、思ったより低かったですね。
逆にURLや位置情報の設定が思った以上に重要視されるのですね。
今回の結果を総合的に判断すると、やはり「何をやっている人で、どんな人間なのか?」これらわかるプロフィール作りをフォロワーが伸びやすいということですね。
要は「自分が何を伝えたいより、相手がどんな情報を求めているのか?」これをベースでプロフィールは作りましょうということですね。
早速ご自身のプロフィール見直してみてください。
Inspired by Predicting Rising Follower Counts on Twitter Using Profile Information/University of Kassel (Germany)/2017/https://dl.acm.org/doi/10.1145/3091478.3091490